電気代がかからない暖房器具|消費電力と使い方で比べる
電気代がまったくかからない暖房器具はありません。
暖房の電気代は、器具の消費電力に使う時間と電力量料金の単価を掛けて決まります。
環境省の資料では、ホットカーペットの全面モードが450W、半面モードが225Wです(出典1)。
同じ資料にある1200Wのセラミックファンヒーターと比べると、消費電力の差がそのまま電気代の差になります。
ここでは、公的資料に載っている消費電力の数値を使い、ホットカーペット、電気ヒーター、エアコンの電気代を運営者が計算して比べます。
そのうえで、東京都の資料にあるこたつとホットカーペットの使い方による差を整理します。
- 暖房の電気代は「消費電力(W)×使う時間÷1,000×単価(円/kWh)」で求まる。電気代ゼロの暖房器具はない
- 環境省の資料では、ホットカーペットは全面モード450W、半面モード225W、セラミックファンヒーターは1200W(出典1)
- 運営者の計算例(単価27円/kWh、1日8時間)では、半面モード48.6円、全面モード97.2円、1200Wのヒーターは259.2円
- 省エネ性能カタログ2025年版では、エアコン(2.8kW代表機種)の暖房期間消費電力量は607kWh(出典3)
- こたつやホットカーペットは、設定温度を下げる、広さに合った大きさを選ぶ、布団を重ねるといった使い方で電気代が変わる(出典2)
暖房の電気代は消費電力と時間と単価で決まる
ここでは、暖房器具の電気代を比べるときに使う式と、式に入れる値の出どころを確認します。
電気代は、消費電力量(kWh)に電力量料金の単価(円/kWh)を掛けて求めます。
消費電力量は、器具の消費電力(W)に使った時間を掛け、Whを1,000で割ってkWhに直した値です。
環境省の資料にも、消費電力のWに使用時間を掛けてWhを出す例があります(出典1)。
暖房の電気代(円)= 消費電力(W)× 使う時間(時間)÷ 1,000 × 単価(円/kWh)
この記事の計算例では、単価に27円/kWhを使います。
環境省の資料が節約額の計算に使っている単価で、「電気料金単価は 1kWhあたり27円で計算」と書かれています(出典1)。
省エネ性能カタログ2025年版も、年間の目安電気料金を1kWhあたり27円(税込)で算出しています(出典3)。
契約している料金プランの単価は、これと違う場合があります。
東京都の資料は、金額の換算に電気33.2円/kWhを使っています(出典2)。
単価が違う資料の金額は、そのまま並べて比べられません。
| 資料 | 金額の換算に使った単価 | この記事での使い方 |
|---|---|---|
| 環境省(出典1) | 27円/kWh | 計算例の単価、節約額の引用 |
| 省エネ性能カタログ2025年版(出典3) | 27円/kWh(税込) | エアコンの計算例の単価 |
| 東京都 家庭の省エネハンドブック2026(出典2) | 33.2円/kWh | こたつ・カーペットの節約額の引用(単価が違うため、計算例とは並べない) |
消費電力が小さい器具でも、長く使えば電気代は増えます。
消費電力が大きい器具でも、短い時間だけ使えば、電気代は小さくなります。
「電気代がかからない暖房器具」を探すときは、器具の名前だけでなく、消費電力と使う時間の両方を見ます。
次の節では、消費電力が公的資料で確認できるホットカーペットから見ていきます。
ホットカーペットは半面モードで消費電力が半分になる
ここでは、ホットカーペットの全面モードと半面モードの消費電力、1日8時間使ったときの電気代の計算例を確認します。
環境省の資料は、ホットカーペットの全面モードを450W、半面モードを225Wとして、節約の例を示しています(出典1)。
この資料の条件は、1日8時間、120日間使用した場合で、全面モードから半面モードに切り替えると216kWh、5,832円の節約になる、というものです(出典1)。
次に、1日あたりの電気代を運営者が計算します。
入力は、環境省の資料の450Wと225W、単価27円/kWh(出典1)です。
使用時間は、例として8時間に置きました。

| 運営者の計算例(1日8時間) | 消費電力×時間 | kWhに換算(1,000で割る) | 電気代(単価27円/kWhを掛ける) |
|---|---|---|---|
| ホットカーペット 全面モード | 450W×8時間=3600Wh | 3.6kWh | 97.2円 |
| ホットカーペット 半面モード | 225W×8時間=1800Wh | 1.8kWh | 48.6円 |
この電気代は、公的資料に書かれた金額ではなく、運営者が式に値を入れて計算した値です。
消費電力の差は225Wなので、1日8時間では1.8kWh、27円/kWhで48.6円の違いです。
この48.6円を120日分にしたものが、環境省の資料にある5,832円の節約額です(出典1)。
ただし、450Wと225Wは、環境省の資料が例に使った製品の値です。
実際の消費電力は製品の大きさや機種で違うため、自分の製品は本体のラベルや取扱説明書で確かめてください。
また、設定温度に達したあとの温度調節で通電が止まる時間は、この計算に入っていません。
この計算例は、全面モードや半面モードの消費電力のまま、8時間使い続けた一例です。
次の節では、消費電力が大きい電気ヒーターを見ます。
セラミックファンヒーターは短い時間の補助に向く
ここでは、電気で動くセラミックファンヒーターの消費電力と、使う時間によって電気代がどう変わるかを確認します。
環境省の資料には、1200Wのセラミックファンヒーターを使う例があります(出典1)。
おはようタイマーを「1時間」から「30分」に変更する工夫で、120日間使用して72kWh、1,944円の節約になる、という例です。
この資料は、ヒーターの電気代を減らす方法として、まず使う時間を短くすることを挙げています。
1200Wの消費電力を、前の節と同じ式に入れてみます。
入力は、1200W(出典1)、単価27円/kWh(出典1)、使用時間は例として8時間です。
| 運営者の計算例(1日8時間) | 消費電力×時間 | kWhに換算(1,000で割る) | 電気代(単価27円/kWhを掛ける) |
|---|---|---|---|
| セラミックファンヒーター 1200W | 1200W×8時間=9600Wh | 9.6kWh | 259.2円 |
この計算は、1200Wのまま8時間動き続けたとする、電気代が大きくなる側の一例です。
温度調節で運転が弱まる時間があれば、実際の電気代はこれより小さくなります。
同じ8時間のホットカーペット半面モードの48.6円や、全面モードの97.2円と比べると、1200Wのヒーターは電気代が大きい例です。
ただし、器具ごとに暖める範囲が違います。
ホットカーペットは座る床の面を暖める器具で、ファンヒーターは温風を出して近くを暖める器具です。
この記事の計算は消費電力だけを比べたもので、暖かさの感じ方までは比べていません。
運営者は、消費電力が大きい電気ヒーターは、脱衣所や朝の数十分など、短い時間に使う補助の暖房に向くと考えています。
次の節では、部屋全体を長い時間暖めるエアコンを見ます。
エアコンは暖房期間の消費電力量で見る
ここでは、省エネ性能カタログのエアコンの数値を使い、暖房期間の電気代を運営者が計算して、電気ヒーターと比べます。
省エネ性能カタログ2025年版には、冷暖房兼用の壁掛け形で冷房能力2.8kWの代表機種について、期間消費電力量の推移が載っています(出典3)。
2024年の暖房期間消費電力量は607kWhです。
算出の条件は、暖房期間が11月8日〜4月16日、暖房時の室内設定温度が20℃、使用時間が6:00〜24:00の18時間です(出典3)。
カタログは、外気温度を東京としたモデルで算出しており、使う地域によって異なると注記しています。
この607kWhを、1kWhあたり27円で電気代にします。
さらに、11月8日から4月16日までを、うるう年でない年のカレンダーで両端を含めて数えると160日です。
この160日で、1日あたりに割り戻します(平年として数えた運営者の計算です)。
| 運営者の計算例(エアコン 2.8kW代表機種) | 式 | 値 |
|---|---|---|
| 暖房期間の電気代 | 607kWh×27円/kWh | 16,389円 |
| 1日あたりの消費電力量(暖房期間の日数を160日として) | 607kWh÷160日 | 小数第1位に丸めると3.8kWh |
| 1日あたりの電気代 | (607kWh÷160日)×27円/kWh | 小数第1位に丸めると102.4円 |
これは、1日18時間の暖房を平均した一例です。
比べるために、1200Wのセラミックファンヒーターを、同じ18時間、1200Wのまま動かし続けたとする計算も置きます。

| 運営者の計算例(1日18時間) | 消費電力×時間 | kWhに換算(1,000で割る) | 電気代(単価27円/kWhを掛ける) |
|---|---|---|---|
| セラミックファンヒーター 1200W(連続運転) | 1200W×18時間=21600Wh | 21.6kWh | 583.2円 |
エアコンの暖房期間の平均が102.4円、ヒーターの連続運転が583.2円で、同じ18時間ならエアコンのほうが小さい計算です。
ただし、この比較は、暖める範囲が違うものを、消費電力量だけで並べたものです。
エアコンの607kWhは、平均的な木造住宅(南向き)で、冷房能力に見合った広さの部屋を暖める前提の値です。
ヒーターは小さな範囲を暖める器具で、同じ部屋全体を暖めたときの値ではありません。
この計算例が示せるのは、長い時間つけるなら消費電力の大きい電気ヒーターは電気代が大きくなりやすい、という点までです。
機種、部屋の広さ、住宅の断熱、地域によって、実際の電気代は変わります。
次の節では、こたつとホットカーペットの使い方による差を、東京都の資料で確認します。
こたつとホットカーペットは使い方で電気代が変わる
ここでは、東京都の「家庭の省エネハンドブック2026」にある、こたつとホットカーペットの省エネ効果を確認します。
この資料は、省エネ効果の数値を年間で示しており、金額の換算には電気33.2円/kWhを使っています(出典2)。
前の節までの27円/kWhの計算とは単価が違うため、金額を並べて比べません。
| 見直しの内容(東京都の資料) | 年間の省エネ効果 | 家計のオトク(年間) |
|---|---|---|
| 電気カーペットは部屋の広さにあった大きさを選ぶ | 89.9kWh | 2,980円 |
| 電気カーペットの設定温度を低めにする | 186.0kWh | 6,180円 |
| こたつ布団に上掛けとこたつ敷布団をあわせて使う | 32.5kWh | 1,080円 |
| こたつの設定温度を低めにする | 49.0kWh | 1,630円 |
この表の数値は、資料が決めた条件の比較です。
資料の注記によると、使用時間は1日5時間です(出典2)。
電気カーペットの設定温度は、「強」から「中」に下げた場合の比較です。
こたつも、設定温度を「強」から「中」にした場合の比較です。
こたつ布団の行は、こたつ布団だけの場合と、上掛けと敷布団を併用した場合の比較です。
4行の数値を足し合わせた金額や、自分の家の電気代の削減額としては読めません。
この表から分かるのは、設定温度を下げることと、使う面積や布団で熱を逃がさないことが、電気代を減らす方向に働く、という点です。
同じ資料は、暖房全般の工夫として、暖房は必要な場所だけつけることも挙げています。
消費電力の小さい器具を選ぶことと、使い方を見直すことは、どちらも電気代を左右します。
次の節では、ここまでの内容を、使う場面ごとに整理します。
使う場面ごとの選び方の整理
ここでは、公的資料の数値と運営者の計算例をもとに、どの場面でどの暖房器具を選ぶと電気代を抑えやすいかを整理します。
この表は運営者の整理で、公的資料が器具の優劣を決めているわけではありません。
| 場面 | 考え方 | 根拠にした数値 |
|---|---|---|
| 座って過ごす時間が長い | ホットカーペットの半面モードや、こたつの設定温度を下げる使い方が候補。使う面積を小さくする | 半面モード225W、全面モード450W(出典1)。こたつの設定温度を低めにする省エネ効果(出典2) |
| 部屋全体を長い時間暖める | エアコンを基本にする。消費電力が大きい電気ヒーターの連続運転は電気代が大きくなりやすい | エアコン暖房期間607kWh(出典3)。1200Wのヒーターを18時間連続で動かす計算例 |
| 朝や脱衣所など短い時間だけ暖める | 電気ヒーターは使う時間を短くする。タイマーで短くする工夫も効く | 1200W、おはようタイマーを短縮(出典1) |
どの場面でも、使う時間と設定温度が電気代を左右します。
器具の買い替えを考える前に、まず今の器具の使い方を見直すと、費用をかけずに電気代を減らせる余地があります。
疑問が残りやすい点を、よくある質問で補足します。
よくある質問
電気代が一番安い暖房器具はどれですか
公的資料が、器具ごとの電気代の順位を示しているわけではありません。
この記事の運営者の計算例では、1日8時間の電気代は、ホットカーペット半面モードが48.6円、全面モードが97.2円、1200Wのセラミックファンヒーターが259.2円です。
器具ごとに暖める範囲が違うため、この金額だけで優劣は決められません。
エアコンは電気代が高いと聞きますが本当ですか
省エネ性能カタログ2025年版では、冷房能力2.8kWの代表機種の暖房期間消費電力量が607kWhです(出典3)。
27円/kWhで電気代にすると、運営者の計算例では暖房期間で16,389円です。
1日18時間という長い時間を、部屋全体を暖める前提で使った値で、機種、部屋の広さ、住宅、地域で変わります。
電気代の単価は27円と33.2円のどちらを使えばよいですか
自分の電気代を知りたいときは、検針票や契約中の料金プランに書かれた単価を使います。
この記事の27円/kWhは、環境省の資料と省エネ性能カタログが計算に使っている値です(出典1、出典3)。
東京都の資料は、東京電力エナジーパートナーの平均モデルをもとにした33.2円/kWhで換算しています(出典2)。
単価の違う金額は、そのまま比べないでください。
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2026年11月時点の情報です。
最新は出典の公式ページで確認してください。
出典
- 出典1 環境省 みんなでおうち快適化チャレンジ「省エネ家電って何? 子どもと一緒に「消費電力」を調べてみよう」(取得日 2026-11-04)
- 出典2 東京都環境局「家庭の省エネハンドブック2026」(PDF)(取得日 2026-11-04)
- 出典3 経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ型製品情報サイト「省エネ性能カタログ2025年版」(PDF)(取得日 2026-11-04)
この記事は運営者コナが執筆し、下書きの一部に生成AIを利用しています。出典の確認と最終的な内容の判断は運営者が行っています(コンテンツ制作ポリシー)。誤りを見つけた場合はお問い合わせからお知らせください。
