忙しくても部屋が片づく「ゆる片付け習慣」を続けてみたら、生活の質が上がった話
正直に告白しますが、私は昔から片づけが得意ではありませんでした。
「今日はやるぞ!」と気合いを入れる日もあるのですが、仕事が忙しかったり、予定が詰まっていたりすると、どうしても後回しになってしまうんですよね。
しかも、散らかった部屋が目に入ると「ああ、またやってしまった…」と自己嫌悪になる。
その割に、一度にがっつり片づける気力もない。そんな時期が長く続いていました。
でも、あるとき思ったんです。
「ちゃんと片づけようとするから続かないんだ。もっとゆるく続けられるルールにしたらどうだろう」 と。
そこから試行錯誤が始まり、結果としてたどり着いたのが、私が勝手に名づけている “ゆる片付け習慣” です。
これは「毎日頑張らない」「量を決めすぎない」「終わりのハードルを低くする」という、片付けが苦手な私でも続けられた方法で、やってみると生活の質がグッと上がりました。
今回は、そんな「ゆる片付け習慣」を続けたらどう変わったのか、そして具体的にどんなことをしているのかを、体験談混じりでお話ししていきます。
ゆる片付け習慣のゴールは“完璧”じゃなくて“散らかりすぎない状態”
まず断言したいのは、私は「いつも部屋がモデルルームみたいに綺麗!」というタイプではありません。
むしろ、散らかりやすい人間です。
だから、ゆる片付け習慣のゴールは “完璧”じゃなくて“散らかりすぎない状態をキープする” ことにしています。
これに気づいたのは、ある休日に10時間くらいぶっ通しで片づけをした日のあとでした。
たしかに部屋は綺麗になるけれど、その反動で数日後にはやる気がゼロになり、結果としてまた散らかる。
つまり、 短期で一気に片づけるのは、自分にとってコスパが悪い。
そこで、「完璧は目指さない。とりあえず生活にストレスが出ない程度に散らかりすぎなければOK」というゆるい基準に変えました。
これだけで、かなり気が楽になります。
続けられた理由①:1日“3分”だけ片づければノルマ達成というルール
ゆる片付け習慣の中でも、特に自分を助けたのがこのルール。
「1日3分やればOK」
たった3分なら、どんなに忙しい日でもできるんです。
スマホでタイマーを3分にセットして、キッチンでもリビングでも、目についたところをサッとやる。
これを続けていると、面白いことに、3分で終わる日もあれば、そのまま乗ってきて5分、10分やってしまう日もある。
ただ、重要なのは 「3分で終わっても自分を褒める」 ことです。
これがないと、習慣は続きません。
体験談として、私は何度も “3分だけのつもりが、気づけば流れでゴミ袋1つ出すところまで片づけた” という経験があります。
でも、あくまで“やれたらラッキー”で、やらなくても気にしない。
この緩さが、私みたいに片づけが苦手な人間には本当にちょうどよかったです。
続けられた理由②:片付けを「選ぶ作業」にしない
片づけられない日の私が何に苦労していたかというと、
「どこから片づけよう…?」
という最初の選択でした。
そこで決めたルールが、
“やる場所は毎日固定にする” ということ。
私の場合、
- 月曜日:キッチン
- 火曜日:リビング
- 水曜日:デスク周り
- 木曜日:クローゼット
- 金曜日:玄関
- 土日は“やってもやらなくてもいい日”
といった感じにしています。
こうすると、毎回「何しよう?」と迷わずにすむので、脳の負担が減るんですよね。
昔、「片付けたい場所が多すぎて、逆に全部嫌になる」みたいなことがよくありました。
でも、曜日で割ってみると自然と“完璧ではないけどキレイが続く部屋”になっていきます。
続けられた理由③:ものを減らす作業は“半年に1回だけ”
私は断捨離があまり得意ではありません。
捨てる・残すの判断をするのにエネルギーを使うタイプなので、頻繁にやると疲れるんですよね。
そこで決めたのが、
「ものを減らすのは年2回だけ」 というルール。
私は半年ごとに“クローゼット祭り”をしています。
洋服をすべて出し、「半年で1回も着なかった服」「傷んだ服」などをひたすら仕分けます。
これをすると、部屋がすごくスッキリするし、普段の片づけも楽になります。
ちなみに、気づいたらヨレヨレになっていたTシャツを半年ぶりに見つけて、「なんでこれ取っておいたんだ…?」と突っ込みながら処分したこともあります(笑)
こういう“ちょっと恥ずかしい発見”すら楽しめるようになりました。
ゆる片付けを続けたら起きた、3つの変化
実際に続けてみて、生活の質がグッと上がったんです。
具体的にどんな変化が起きたか、3つ紹介します。
① 部屋が散らかってもリカバリーが早い
昔は散らかると「もうダメだ…」と心が折れていましたが、今は“ベースがそこそこ整っている”ので、少し散らかっても短時間で戻せます。
これは、ゆる片付けの最大の恩恵だなと感じます。
② 片付けに対するストレスが驚くほど減った
「ちゃんと片づけなきゃ」と思う負担がなくなり、片づけは“ルーティンの一部”になりました。
気分が乗らなくても、“3分だけやれば良いんだよな”と思えるので、心理的ハードルがとても低いです。
③ 気分が前向きになった
片づけって、綺麗になること以上に 「生活をコントロールできている感覚」 が得られるんですよね。
私は片づけが得意ではない分、部屋が整うと自分を褒めたくなりますし、実際その積み重ねで毎日が少しずつ快適になっています。
【最後に】片づけが苦手な人にこそ“ゆるく続ける”を試してほしい
片付けが得意な人からすると、私の方法は遠回りに見えるかもしれません。
でも、片付けが苦手な私からすると、これ以上ないほど現実的で心に優しい方法でした。
- 毎日3分だけやる
- 場所を曜日で決める
- ものを減らすのは半年に1回だけ
この3つだけで、部屋の印象も生活の質も大きく変わりました。
もしあなたも私と同じように「片づけたい気持ちはあるのに続かない…」と悩むタイプなら、ぜひ今日からゆる〜く始めてみてください。
片づけのハードルがスッと下がり、自分でも驚くほど“散らかりにくい暮らし”が手に入るはずです。
